特産松阪牛とは
特産松阪牛の定義
『松阪牛の中でも、兵庫県産の子牛を導入し松阪牛生産区域で900日以上肥育した牛』
特産松阪牛のあらまし
松阪地方では古くから、但馬地方(兵庫県)生まれで紀州育ちの若い雌牛を
役牛として導入していました。明治以降はそうした役牛を長期肥育することで
肉質の優れた松阪牛として生産してきました。
この肥育技術を継承し、より一層の肥育技術の向上を図るため、
松阪牛の中でも特に但馬地方をはじめとする兵庫県より
生後約8ヶ月の選び抜いた子牛を導入し、
900日以上の長期に渡り農家の手で1頭1頭手塩にかけて
肥育されたものを『特産松阪牛』と呼んでいます。
(月齢でいうと約38ヶ月以上)
一般的に牛を長く肥育することは、通常よりコストとリスクを負うため、
特産松阪牛は熟練の農家が秘伝の匠の技を駆使して、
1頭1頭を大切に育て上げます。
まさに牛を『生きたまま熟成』させるという意味では
『究極のエイジングビーフ』ともいえます。
このような肥育をされている牛は、日本中はおろか、
世界的に見ても他に例を見ません。
そのため特産松阪牛の生産頭数は少なく、
松阪牛全体の数パーセントしか存在しません。
【平成27年度実績:松阪牛全体の約4%】
この稀少性の高い『特産松阪牛』こそがまさに
『松阪牛の中の松阪牛』 『松阪牛のスペシャルグレード』
なのです。
GI登録証
地理的表示について
『特産松阪牛』は、平成29年3月3日に国の特定農産物として地理的表示に登録されました。(登録番号25番)
農林水産省によると、登録された理由について、、
「長期肥育による肉質の探求にいち早く特化し、その方法を確立した」としています。
これはまさに、生産者をはじめとする特産松阪牛の関係者が長年培ってきた努力と技術が結実し、国に認められたと言えるでしょう。
特産松阪牛の特徴
- 肉眼で見えないほどのきめの細かいサシ(霜降り)
- 見た目とは逆に、まろやかでくどくない脂の旨み
- 常温で溶け出すほど脂肪融点がひときわ低く、とろけるような口どけ
- おはしで軽く切れててしまうほどの柔らかな肉質
- 甘く深みのある上品な香り
- 赤みの部分は、色味が濃く、凝縮された肉のうまみがぎっしり!
特産松阪牛ならではの別格の味わいをぜひご賞味ください!